オトメナゲヤリ

はみだし女の備忘録&雑記ブログ

【レビュー】人生に疲れたときに読みたい、益田ミリさんの漫画

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益田ミリさんのおすすめ漫画についてまとめました。

 

 

 

 

益田ミリさんとは? 

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(画像出典:益田ミリ<前進する日もしない日も> - 幻冬舎plus)

益田ミリさんは、大阪生まれの漫画家・イラストレーターで、現在49才です。

ゆるっとした癒される絵が特徴的ですが、それに反して人生の核心を突くようなフレーズがよく飛び出します。

とりわけ、子どもを産むことと働き続けることの間で葛藤する女性の心情を描くのがとても上手です。

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 (画像出典:『君の隣で』 p106 「生きがい」はひとりひとり自分の中に|漫画家・益田ミリインタビュー「人生を、陰りなく生きるには」|益田ミリ|cakes(ケイクス))

 

色々な人が抱えている思いをするっとさらってくれるミリさんの漫画は、痛快で癒されます。

 

 

益田ミリさんのオススメ作品

今日の人生

 

こちらは、ミリさんが体験した日常を元に描かれたエッセイ漫画です。

 

ただただむなしいとき、おいしいものにであえた日、
年齢を感じる瞬間、町で出会った人、
電車の光景、そして肉親との別れ。

2コマで終わる「今日」もあれば、8ページの物語になる「今日」もある。

「今日の人生」の積み重ねが私の人生…。

(Amazon 内容紹介より)

 

その日にあった出来事を描いた数コマの漫画が何十本も掲載されているスタイルですが、ときどき、文字だけのエッセイもあります。

しかし、たとえ文章だけであっても、人生の核心をついてくるミリさんのセンスは変わりません。

この方は本当に言葉を選ぶのが上手だなと憧れます。

また、この『今日の人生』、本の装丁もとてもカラフルなんです。

 

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中でも黒い紙に白インクで刷る装丁は初めて見ました。

印刷にかなり苦労したらしいですが、いい味を出しています。ミシマ社やるな~。

 

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どうしても嫌いな人 すーちゃんの決心

 

益田ミリさんの看板作品「すーちゃん」シリーズの第三作です。

人生の色々な局面において、「この人本当に無理!」という人に出会う――誰にでもある経験だと思います。

そうしたときのモヤっとした感情を上手く描き出し、主人公すーちゃんや、いとこのあかねちゃんが不器用ながらも苦手な人と折り合いをつけていくというストーリーです。

この作品は特に女性からの共感が多いようです。

私が思うに、女性間ではマウンティングが発生しやすいからではないでしょうか。

男女平等が進んだと言え、女性は未だに選ばれる性であるという固定観念が払拭されていません。「嫁に行く」「俺の女になれよ」などというフレーズが未だに自然に使われているあたり、それは否めないでしょう。

特に周囲に男性がいる環境では、女性同士が格付けしあいます。そのようなマウンティングのし合いに疲弊し、不快に感じている人たちが、「すーちゃん」に共感しているのだと思います。

 

 

ほしいものはなんですか?

 

主人公ミナ子は、専業主婦。対して義妹のタエ子は独身で会社勤め。

互いが「自分はこれでいいのだ」と自身に言い聞かせつつも、ミナ子は心の片隅で自由なタエ子に憧れ、一方のタエ子も子どもがいるミナ子を少し羨ましく思っています。

そんな二人の間に立って、無垢なだけに鋭い質問を投げかけるのがミナ子の娘リナちゃん。

リナちゃんは、「ママ、40歳は嫌なの?」「どうして 若いほうが お得なの?」など、幼いながらに感じている疑問を二人に投げつけ、悩ませ、大事なことに気づかせてくれます。

女性のライフコースやジェンダーについて日々考える人には、心に留まるものがあると思います。

 

 読後感がよく、でも何かを考えさせられる益田ミリさんの作品は、癒しと勇気を与えてくれます。